今回は以前の記事で紹介したおすすめ米国株ETF銘柄について、 前回の内容では解説しきれなかった詳細内容について、SPYD・VYM・HDVそれそれ個別に解説していこうと思います。
初回ということで、今回は今現在私も購入しているSPYDについて解説していこうと思います。
そもそも米国株ETFって何? って方は過去の記事、こちらを御覧ください。↓
目次
正式名称はSPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF 。
名前の通り、S&P500銘柄の企業のうち、上位80銘柄に分散投資するETFです。
運用会社は米国の大手ステート・ストリート
設立は2015年と比較的新しい銘柄になります。
魅力としては配当利回りが高配当というのが特徴です。
分散投資先も、各セクター(企業ジャンル)として不動産、金融、エネルギー、一般消費材にバランス良く配分されているのも特徴です。
SPYDを構成する銘柄について解説していきます。 2020年4月26日時点での構成する80銘柄のうち上位に入る企業10銘柄は…
①ギリアド・サイセンシズ(医療関係) 2.42%
バイオ医薬品メーカー。研究に基 づき、重篤な疾患に苦しむ患者の看護を進歩させる治療法の発見、開発、商品化に従事。主な事業分野は、HIV、AIDS、肝臓疾患、および深刻な循環器疾患。
②デジタル・リアルティー・トラスト(不動産) 2.25%
テクノロジー関連不動産の所有・取得・管理会社。入居する情報会社やデータセンター事業会社の日常業務に欠かせないアプリケーションとオペレーションを備えた不動産を所有する。米国と英国に物件を所有。
③ゼネラル・ミルズ(食品) 2.16%
食品メーカー。ブランドやパッケージ物の 消費者向け食品を世界で製造・販売する。食品サービスおよび商業用ベーキング業界向けにブランドおよびノンブランド食品も提供する。
④クラウン・キャッスル・インターナショナル(不動産) 2.07%
不動産投資信託。ワイヤレス通信用のタワーやその他インフラを所有するほか、運営、リースも手掛ける。米国とオーストラリアでワイヤレス通信のカバレッジ、インフラ施設を管理、提供。
⑤アッヴィ(医療関係) 1.92%
医薬品メーカー。医薬品の研究、開発に従事。免疫学、慢性 腎疾患、C型肝炎、婦人病、腫瘍、および神経系疾患など、特殊治療を要する分野の医薬 品を手掛ける。多発性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病などの治療薬も製造。
⑥クラフト・ハインツ(食品) 1.85%
食品加工会社。乳製品、ソース、フ レーバー付粉ミルク、その他の製品を販売する。世界で事業を展開する。
⑦ベライゾン・コミュニケーションズ(情報技術) 1.85%
総合電気通信会 社。有線音声・データサービス、無線サービス、インターネットサービス、電話帳発行などを手掛ける。連邦政府向けに業務用電話回線、データサービス、電気通信機器、公衆電話などのネットワークサービスも提供する。
⑧ファイザー(医療関係) 1.8%
医薬品会社。 腫瘍、炎症、心血管疾患、その他の治療分野向けに医薬品、ワクチン、医療機器、消費者向け医療製品を提供。 世界で事業を展開。
⑨カーディナルヘルス(ヘルスケア) 1.8%
ヘルスケア事業者と製造業者に補完 品とサービスを提供。医薬品の販売、ヘルスケア製品の製造・販売・コンサルティングサービス、薬剤送達システムの開発、医薬品包装、自動調剤システムの製造、薬小売チェーンのフランチャイズなどのサービスを手掛ける。
⑩ドミニオンエナジー(エネルギー) 1.78%
エネルギー製品の生産・輸送会社 。天然ガスと電力の輸送、採取、貯蔵ソリューションを提供する。米国で事業を展開。
いかがでしょう? 多分日本では聞き馴染みのない企業がほとんどだったと思います。
また構成としては各分野幅広く分散されていますが、
不動産・一般消費財・エネルギー・公共事業に高めに設定されている傾向にあります。
1:高配当銘柄
特徴というか、最大のメリットとしては、他の米国株ETFに比べて高配当ということ!
平均配当利回りは4~5%前後
2020/4/27現在の直近では6.91%まで跳ね上がっています。
なぜ、分散投資のETFなのに高配当かと言うと…
S&P500銘柄のうち、配当利回り上位80銘柄に分散投資してくれているから!
しかし、セオリーで行くと、高配当ということは、業績が低く、株価が下がっているから配当利回りが高いと言うデメリットがきになると思いますが、このSPYDの場合、定期的に投資先の銘柄を入れ替えてバランスを調整してくれます。
なので、安定的に配当金を分配できる仕組みになっているんですね。
2:低い経費率
米国株ETF全体的なメリットということになりますが、経費率がかなり低い水準です。
経費率とは、ETFを運用している会社が価格に乗せている手数料と思えばわかりやすいかと思います。
日本株でもこのETF商品はありますが、経費率が0.2~0.3%前後に対して、
SPYDは経費率が0.07%とかなり低い水準となっています。
3:購入価格が安い
米国株の特徴として、1株から買えるというメリットがあります。
日本株だと殆どの銘柄が1口100株からなど、購入単価が高いのでまとまった資金がないと手が出しにくいですが、1株から買えると日本円でも数千円から始められるので投資しやすいかと思います。
特にSPYDの場合、株価自体も非常に安く、
高値だった2019年12月頃の高値でも39.97ドル(日本円で約4300円前後)
安値圏の現在価格だと、約26ドル前後(日本円で約2800円前後)
から購入することができます。
コツコツ投資する銘柄としてはお手頃な銘柄と言えますね!
メリットだけではなく、当然デメリットもあります。
パフォーマンスが下がることがある
株なので当たり前ですが、もちろん下落することがあります。
特にSPYDの場合、高配当銘柄重視のため、構成銘柄の中でも業績悪化などで株価が下落しやすい銘柄も含まれているため、一旦下落すると回復しづらかったり、配当金が減ってしまうデメリットはあります。
それでも、比較的ほか銘柄と比べても高配当なので、株そのものの価格上昇で稼ぐというよりは、長期保有して配当金で稼ぐ投資銘柄としては持つ価値はあるかと思います。
いかがだったでしょうか?
SPYDの特徴とまとめとしては…
メリット
1:配当利回り4~5%の高配当銘柄
2:低い経費率
3:1株から買えて購入単価日本円2800~4000前後と買いやすい
デメリット
1:パフォマンスが下がると回復しづらいため、株価そのものの価値が上がりづらい。
以上となります。
デメリットもありますが、個人的には単価としても手を出しやすいし、株価が下がっても、長期保有目的であれば、高い配当金を期待できる。
銘柄となっています。
購入は自己責任となりますが、長期投資でコツコツ積立して、将来の資産形成する銘柄としては良いのではないでしょうか?
米国株投資をを始めようと思っている方にとって参考になる記事となっていれば嬉しいです。
今回はここまで!
残りの2銘柄についてもぼちぼち解説していきますので、よろしくおねがいします!
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