今回の内容は以前の続き、おすすめ米国株ETF銘柄について、人気の3銘柄 SPYD・VIM・HDVについて個別解説していきます。 第2回は、VYMについて解説していこうと思います。
そもそも米国株ETFって何? って方は過去の記事、こちらを御覧ください。↓
前回の個別解説:SPYDについてはこちら↓
目次
正式名称はバンガード・ハイディビデントイールドETF
バンガードという運用会社が運営しているETF銘柄です。
FTSEハイデ ィビデンド・イールド指数というものに連動している銘柄です。
経費率も他銘柄と同様に低く 分散銘柄数も多く、リスクが低いです。
魅力としては、こちらも各セクターへバランス良く分散しており、金融、テクノロジー、一般消費財などに比重を高く分散している銘柄になります。
配当利回りについては通常3%前後、暴落相場の2020/5/5現在では4.47%まで上がっています)
購入単価も、60~94ドル(日本円で約6500~10000円前後)で推移、若干高いですが魅力ある銘柄です。
利回りは劣るものの安定資産としては魅力があるのが特徴です。
②VYMの構成銘柄 VYMを構成する銘柄について解説していきます。 2020年5月5日時点での構成する420銘柄のうち上位に入る企業10銘柄は…
①JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(金融) 3.82%
国際的金融 サービスおよびリテール銀行業務に従事。サービスには、投資銀行業務、トレジャリー サービス、証券サービス、資産管理、プライベートバンキング、カード会員サービス、商業銀行業務、住宅金融などがある。企業、機関、個人を対象にサービスを提供する。
②ジョンソンエンドジョンソン(ヘルスケア) 3.77%
ヘルスケア製品メーカー 。ヘ ルスケア製品を製造し、医薬品、医療機器・診断市場に製品とサービスを提供する 。主な製品は、スキンケア・ヘアケア製品、アセトアミノフェン製品、医薬品、診断 機器、手術用機器など。世界各地で事業を展開。
③プロクター・アンド・ギャンブル(消費財) 2.96%
消費財メ ーカー。世界各地で製品を販売する。主な製品は、洗剤、清掃用品、紙製品、美容製品、食品・飲料、ヘルスケア用品など。量販店、食品雑貨店、会員制小売店、薬局、地域型小売店を中心に製品を提供する。
④AT&T(通信) 2.72%
通信持株会社。子会社および関係会社を通して、地域および長 距離電話サービス、無線・データ通信、インターネットアクセス、伝言サービス、インターネット・プロトコル(IP)ベースおよび衛星によるテレビ放送、セキュリティサービス、通信機器、電話帳の広告および出版などを手掛ける。
⑤インテル(ハイテク) 2.55%
コンピューター部品メーカー。コンピューター部品お よび関連製品を設計、製造、販売する。主な製品は、マイクロプロセッサー、チップセット、組込みプロセッサー、マイクロコントローラー、フラッシュメモリ、グラフィック、ネットワーク・通信、システム管理ソフトウエア、会議装置、デジタル画像製品など。
⑥ベライゾン・コミュニケーションズ(通信) 2.37%
総合電気通信会 社。有線音声・データサービス、無線サービス、インターネットサービス、電話帳発行などを手掛ける。連邦政府向けに業務用電話回線、データサービス、電気通信機器、公衆電話などのネットワークサービスも提供する。
⑦エクソン・モービル(エネルギー) 2.30%
石油化学メーカー。世界各地で石油お よび石油化学事業を展開する。石油・ガスの探鉱・生産、発電、石炭・鉱物事業に従事。燃料、潤滑油、化学品の製造、販売も手掛ける。
⑧コカ・コーラ(食品) 2.17%
清涼飲料メーカー。ソフトドリンク濃縮液お よびシロップの製造、販売、流通に従事する。果汁および果汁飲料製品も手掛ける。米国内外の小売業者および卸売業者に製品を提供。
⑨メルク(ヘルスケア) 2.07%
グローバル・ヘルスケア商品会社。処方薬、ワクチン、 生物学的治療法、動物用健康商品、コンシューマーケア製品などのヘルスケア・ソリューションを、自社販路とジョイントベンチャー経由で販売する。事業分野は医薬品、動物用健康商品、コンシューマーケア。
⑩ファイザー(医療関係) 1.96%
医薬品会社。 腫瘍、炎症、心血管疾患、その他の治療分野向けに医薬品、ワクチン、医療機器、消費者向け医療製品を提供。 世界で事業を展開。
いかがでしょう?
インテル、ファイザーやエクソンやコカ・コーラなど日本でも聞き馴染みのある有名企業の名前も入ってますね!
上位銘柄も各セクターに分散されており、バランスの良い銘柄になっているかと思います。
1:高配当銘柄約400銘柄で構成
VYMの構成銘柄は先ほど紹介した上位10銘柄意外にも、約420銘柄と多くの企業に分散されています。
そのため、不況などの下落相場の中でも、各セクター(業種)に分散されているので、他の高配当ETFと比べて、リスクが低いと思います。
実際、今回の下落相場の中でも、若干ですが、SPYD・HDVと比べて下落率は抑えられています。
2:経費率が他のETFと比べて低い
運用経費についても、他の2銘柄と比べると、0.06%低いことも特徴です。
(SPYDは0.07% HDVは0.08%)
3:米国市場に連動した成長とリターン率
高配当銘柄の中では構成銘柄が420と多いため、
米国企業の多数を占めている=米国株市場との連動性が高い
というのも特徴で、ここ10年間のチャートで見ても、成長し続けていることがわかります。
つまり、配当リターンだけでなく、株価そのものの資産価値も上がっていくので、トータルリターンが高くなることを狙うこともできるということです。
デメリットとしては…
1:SPYDと比べると配当利回りは低い
当たり前ですが、リスクを取って高配当の80銘柄に分散しているSPYDと比べると配当利回りは劣ります。
と入っても、平均3.5%前後の配当利回り。
暴落相場の2020/5/5現在の株価では4.47%と高い水準をキープしています。
2:VTIなどの銘柄と比べると成長率は低い
VTI(バンガード・トータル・ストック・ETF)のような米国企業株全体をカバーするような銘柄と比べると、高配当銘柄に絞ったVYMは株価自体の成長率は劣ります。
しかし、ほか高配当銘柄と比べると、比較的下落相場に強く、高配当も狙えるバランス型と言えるかもしれません。
ここまでの内容で、VYMについて少し理解していただけたかなと思います。
まとめると…
①米国株銘柄約420銘柄に分散と比較的広くカバー
②運用経費率が他の高配当ETFと比べると低い
③高配当銘柄の中では比較的下落相場でも下がりにくい
④配当利回り+株価上昇のトータルリターンを狙える。
特徴としては、こんな感じではないでしょうか?
成長性だけで見ると、VTIやVOOに劣りますが、配当利回りで考えると圧倒的にVYMのほうが高いです。
また、高配当ETF3銘柄の中では分散銘柄が多いので、
リスクも軽減できて高配当=
トータルリターンを狙えるバランス型+高いディフェンシブ性のある銘柄
になっているかと思います。
私個人としてもこれから少しずつ買っていくことを考えている銘柄ですので、相場を注視して購入タイミングを見計らおうと思っています。
今回はここまで!
次は高配当3銘柄の最後、HDVについて解説していこうと思います。
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