今回の内容は以前の続き、おすすめ米国株ETF銘柄について、人気の3銘柄 SPYD・VIM・HDVについて個別解説していきます。 最後になる第3回は、HDVについて解説していこうと思います。
そもそも米国株ETFって何? って方は過去の記事、こちらを御覧ください。↓
前々回の個別解説:SPYDについてはこちら↓ 人気米国株ETF個別解説 SPYD編
前回の個別解説:VYMについてはこちら↓ 人気米国株ETF個別解説 VYM編
目次
正式名称は、iシェアーズ コア米国高配当株 ETF
こちらの運用会社はブラックロック。
モーニングスター配当フォーカス指数という指標に連動するETFです。
財務優良企業のうち、上位75銘柄に分散投資する銘柄になります。
経費率は0.08% 配当利回りは通常3%前後(5/6現在の暴落後相場では4.10%)
セクター分散については、エネルギー、ヘルスケア、通信事業に比重をおいているので、先に説明した、SPYDとかぶる銘柄も少ないので、両方に分散投資するには良い銘柄かと思います。
購入単価は61~98ドル前後(日本円で7000~10000円前後)で推移しています。
HDVを構成する銘柄について解説していきます。 2020年5月6日時点での構成する420銘柄のうち上位に入る企業10銘柄は…
①エクソンモービル (エネルギー) 10.37%
石油化学メーカー。世界各地で石油お よび石油化学事業を展開する。石油・ガスの探鉱・生産、発電、石炭・鉱物事業に従事。燃料、潤滑油、化学品の製造、販売も手掛ける。
②AT&T(通信) 8.34%
通信持株会社。子会社および関係会社を通して、地域および長 距離電話サービス、無線・データ通信、インターネットアクセス、伝言サービス、インターネット・プロトコル(IP)ベースおよび衛星によるテレビ放送、セキュリティサービス、通信機器、電話帳の広告および出版などを手掛ける。 VYMの銘柄にも組み込まれていますね。
③ジョンソン・エンド・ジョンソン (ヘルスケア) 7.41%
ヘルスケア製品メーカー 。ヘ ルスケア製品を製造し、医薬品、医療機器・診断市場に製品とサービスを提供する 。主な製品は、スキンケア・ヘアケア製品、アセトアミノフェン製品、医薬品、診断 機器、手術用機器など。世界各地で事業を展開。 こちらもVYM組み込み銘柄ですね。
④シェブロン (エネルギー) 7.08%
総合エネルギー会社。世界各地で事業を展開す る。原油および天然ガスの生産、輸送に従事。燃料の精製・販売・流通のほか、化学品事業、鉱業、発電、エネルギーサービスも手掛ける。
⑤ベライゾン・コミュニケーションズ (通信)
総合電気通信会 社。有線音声・データサービス、無線サービス、インターネットサービス、電話帳発行などを手掛ける。連邦政府向けに業務用電話回線、データサービス、電気通信機器、公衆電話などのネットワークサービスも提供する。 こちらもVYM組み込み銘柄ですね。 ⑥ファイザー(医療関係) 6.48% 医薬品会社。 腫瘍、炎症、心血管疾患、その他の治療分野向けに医薬品、ワクチン、医療機器、消費者向け医療製品を提供。 世界で事業を展開。 こちらもVYM組み込み銘柄ですね。
⑦シスコ・システムズ(通信) 4.37%
データネットワーク製品メーカー。通信、IT 業向けのインターネット・プロトコル(IP)を基盤としたネットワークやその他製品を設計・製造・販売する。これら製品とその運営に関連するサービスも手掛ける。建物内、構内、グローバルな地域間におけるデータ、音声、映像の送信に関する製品を提供する。
⑧メルク(医療関係) 3.97%
グローバル・ヘルスケア商品会社。処方薬、ワクチン、 生物学的治療法、動物用健康商品、コンシューマーケア製品などのヘルスケア・ソリューションを、自社販路とジョイントベンチャー経由で販売する。事業分野は医薬品、動物用健康商品、コンシューマーケア。 こちらもVYM組み込み銘柄ですね。
⑨ペプシコ (食品) 3.54%
飲食品メーカー。世界各地で飲料、スナック、食品を提供する。穀物原料のスナック、炭酸・非炭酸飲料、食品各種を自社あるいは契約業者で製造し、世界各地で販売する
⑩コカ・コーラ(食品) 3.51%
清涼飲料メーカー。ソフトドリンク濃縮液お よびシロップの製造、販売、流通に従事する。果汁および果汁飲料製品も手掛ける。米国内外の小売業者および卸売業者に製品を提供。 こちらもVYM組み込まれいますね。
いかがでしょう?
結構VYMと銘柄がかぶっている企業が多く見られるかと思います。
違いとしては、比重がエネルギー・通信・ヘルスケア・食品関連に偏っているのが特徴といえますね。
①優良企業銘柄が多い
構成銘柄を見てもらうと分かる通り、日本でも聞き馴染みのある有名企業が多いです。
ということは、今回の感染症から始まった特殊な状況でもない限り、減配リスクも低いということが上げられます。
②生活必需関連に重点がある
構成銘柄がエネルギー・通信・ヘルスケア。食品関連銘柄が多いこともあり、生活で必ず必要になるものを生産している企業となるため、いきなり急激な業績悪化や減配は基本少ない構成になっているかと思います。
ただし、今回のような特殊な相場の場合、もちろんデメリットもあります。
詳しくは次の項目で解説します。
①銘柄数が少ない
構成銘柄は75銘柄と他のETFと比べると構成数が少ないため、VYMと比べた場合、不況になると一気に減配するというリスクはあります。
②セクター分けに偏りがある
比較的分散はされていますが、メインのセクターはエネルギー関連・通信関連・生活必需。ヘルスケアの比率が多いため、同じセクターが不況になった場合減配のリスクが残ります。
今回のような原油価格異常状態の相場になると、エネルギーセクターは厳しいですね。
通常はありえない自体が起こっているのもありますが…
③他のETFと構成銘柄かぶる
比較的有名企業で構成されているというのもありますが、構成で見てもたった通り、VYMの構成銘柄とかぶる銘柄も多数あります。
銘柄分散してリスク回避したいのであれば、VYM・HDVどちらか持っているだけでも良いかもしれません。
いかがだったでしょうか?
ざっと内容をまとめると…
①有名優良企業75銘柄に分散
②エネルギー・通信・ヘルスケアなどの生活必需セクターの比率が高い。
③そのため特殊な状況でなければ、基本的にはリスクは低い銘柄
③VYMと構成銘柄がかぶるところが多い
というような銘柄になります。
75銘柄と構成数が少ないため、420銘柄のVYMと比較すると、やはりリスクが有る銘柄となります。
それでも高配当重視のため、基本3%以上の配当利回りをキープしている銘柄となりますので、買っといても損はないかと思います。
また、リスクと言っても、定期的に構成銘柄の入れ替えもおこなっているので、そこまで気にするリスクでもないかなと考えています。
厳しい現状ではありますが、エネルギーを必要とする経済活動が回復したときには利益が出るんじゃないでしょうか?
ある意味、停滞で株価が下がっている今は買い時という判断もできます。
多くの企業に分散して、ディフェンシブ性を重視するのであればVYM
エネルギー・通信・ヘルスケア関連に重点的に分散投資したい場合はHDV
と好みによって分かれるといった感じでしょうか?
私個人としても、余力があれば購入しておこうと思っている銘柄です。
私個人の考え方としてはキャッシュフローが発生する配当性重視の投資方向性なので、
比率としては
SPYD>VYM>HDV
高配当のSPYDをメインに
安定資産としてディフェンシブ性のあるVYMを持ちつつ
余力があればHDVも保有する
といった感じで考えています。
以上、3つの人気好配当銘柄について解説してきました。
今回ご紹介した3銘柄の他にもいろいろな銘柄が世界にはありますので、自分の投資方向性を決めて、検討し購入をしてみてください。
今回の内容はここまで。
今後も株式投資についての情報発信をしていきますのでよろしくおねがいします!
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