今回は、私も保有している銘柄
JFEホールディングスの連結決算発表があったので、話していきたいと思います。
内容としては、なかなか厳しい状況です。
また参考として、鉄鋼業3社
・JFEホールディングス
・神戸製鋼
・日本製鉄
の比較についても、少し話していこうと思います。
目次
それでは早速、気になる決算内容について見ていきましょう。
金額(百万円) | 前記増減率(%) | |
売上収益 | 3,729,717 | △3.7 |
事業利益 | 37,899 | △83.7 |
税引前利益 | △213,473 | – |
当期利益 | △193,290 | – |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | △197,744 | – |
当期包括利益合計額 | △259,172 | – |
売上収益としては、
3兆7297億1千7百万と前年度と比較して3.7%の減少
最終的な当期利益としては…
マイナス1977億4千400万円の赤字
となってしまいました。
原因としては、昨年から続いてきた米中の貿易摩擦による自動車向けの鉄鋼需要の減少に加え、高炉を休止し、製鉄所の資産価値が下がったことなどによるもので、赤字幅は過去最大のものになったようです。
これはかなり厳しい状況です。
また、それに加えて新型感染症による、主要取引先となる自動車メーカーの休止など幅広い分野での活動休止のダメージがかなり響いている状態です。
さて、配当金についてもですが決算状況からも分かる通り、大幅な赤字のため、昨年の中期についてはかろうじて1株20円の配当はありましたが、期末配当は0と無配状態になってしまいました。
2019年の配当は年間1株あたり95円とかなりの配当金があったために、無配というのは株主にとってはかなり辛いところであります。
配当金の状況
中間配当 | 期末配当 | 合計 | |
2019年3月期 | 45円 | 50円 | 95円 |
2020年3月期 | 20円 | 0円 | 20円 |
私の場合、2019年末に購入したため、いきなり無配の株を大量保有してしまうことになってしまいました…つらい状況です。
更に、年末の高値付近で取得しているため、現在はかなりの損失が出ています。
資産としても価値が下がって、ダブルパンチ状態です。
現状の結果を見ると、かなり厳しい状況ですが、問題なのは今後です。
挽回するべく、立て直しの対応はどうなっているかが重要です。
2020/4/15時点でのニュースリリースでは、鉄鋼需要減少に伴う高炉休止の報告がされています。
西日本、倉敷地区の第4高炉停止、福山地区の6月末のバンキング(活動可能状態での休止)を発表。
また、全社で5月から休止を実施するとの発表がされています。
具体的にプラスになる材料が乏しい状況なので、短期的な先行きも、プラスになる良い材料が無い状況なので厳しい状況と言えます。
さて、日本の3大鉄鋼メーカーの状況を比べるとどうなのか、ちょっと比較してみましよう
2020/5/12時点での状況では、
JFE | 神戸製鋼 | 日本製鉄 | |
売上収益(百万円) | 3,729,717(3.7%) | 1,869,835(△5.2%) | 5921525(△4.2%) |
当期利益(百万円) | △197,744 | △68,008 | △423,572 |
※()は前年度比
ほぼ同じようなものですが、前年度比較の売上収益に関しては、JFEが被害が低く、利益については、3社の中では神戸製鋼が赤字が少ないように見えます。
主要鉄鋼業3社はすべて赤字と業界的にもかなり厳しい状態というのが見て取れます。
さて、JFEホールディングスを含む鉄鋼業3社の決算内容についてお話してきましたが、予想通り、かなり厳しい状況というのが、改めて見えてきました。
今後も、感染症による活動休止状態と、回復後も、米中、特に中国市場の鉄鋼業が上がってくるとなると、このままでは、日本国内の鉄鋼業メーカーは今後もかなり厳しい状態になるのではと思います。
とはいえ、メインの鉄鋼以外にも様々な取り組みを行いうまくシフトしていければ、長期的にはまだまだ生き残れるであろうということと、株価も一旦4月に600円台底をついて、2020/5/12現在は730円代まで回復してきているので、もう少し様子を見て、株はホールドしておこうと思います。
(損切りして売却してしまうと、大きな損失になってしまうリスクのほうが高いためです。)
とはいえ、株式投資を始めて経験の浅い状態で買ってしまった銘柄。
大手とはいえ、景気変動の激しい鉄鋼というセクターと考えるとかなりリスキーでした。
高い勉強代になったと思って、回復を願い、今はとにかく鬼ホールドしておこうと思います。
今回はここまで。
今後も株に関する情報を発信していくので、今後とも宜しくお願い致します!
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