こんにちわ!
今回は7/31に発表された、日本たばこ産業(JT)の決算発表についてお話していこうと思います。
多くの方が気になる配当金についてですが、77円配当の減配無しとなったので一安心です。
そんな今回の第2四半期決算内容について、見ていきましょう!
1,第2四半期実績
まずは決算内容を見ていきましょう。
売上収益は 2.7%減の 1 兆 302 億円
・4-6 ⽉期を中⼼に発現した新型コロナウイルス感染拡⼤による影響は▲350 億円程度(3%強)
・ 為替⼀定調整後営業利益は、7.5%増の 3,093 億円
・財務報告ベースの調整後営業利益は、同⽔準の 2,876 億円
・ 営業利益は、19.1%減の 2,520 億円
・親会社の所有者に帰属する四半期利益は、23.8%減の 1,725 億円
・⼀株当たり中間配当⾦は 77 円
という結果になっています。
コロナによる売上への影響は4~6月の影響は-350億となり、損失は出ているものの、配当金はキープしてくれています。
主力の海外たばこ事業については、総販売数量については、前年度比-4.8%減少はしているものの、単価上昇効果により、調整後営業利益については+15.6%増となっています。
営業利益の減少については、前年度の医薬の一時収入がなくなったことが主要因なので、ここは影響を考えなくてよいかと思います。
各事業別の収益について詳しくは、公式HPの決算報告を見ていただければと思います。
2,2020年通期業績の見通し
第2四半期の実績がわかったところで、今後の見通しです。
今後の見込みについては、基本的に下方修正。
売上収益にについては-7.6%
調整後営業利益については-11.4%
営業利益については-16.0%
当期利益は-17.9%
為替一定ベース調整後営業利益は-1.3%の見通しとなっています。
また、年間配当についても、154円の変更は無しとの発表もされています。
私もそうですが、長期保有株として、配当金目的で投資している方がほとんどだと思いますので、とりあえずは一安心かなと思います。
しかし、これは4~6月をコロナの影響ピークと考え、今後緩和していく前提での見通しのため、再度第二波が来て、ロックダウンや緊急事態宣言がされてしまうと、状況は変わってしまう危険性はあります。
3,現状の株価について
そんな決算報告でしたが、7/31の大引け後の決算発表だったため、決算報告前の株価の動きはというと…
決算前までで、大きく下がって、1812円まで下がってしまっています。
7月末は、各日本企業の決算ラッシュがあったことも有り、各社大きく減収減益に加え、配当金の減配も多く発表されていた懸念から、損切りされた方も多いので、下がってきているのかもしれません。
配当利回りについては、株価下落したものの、配当金はキープが発表されたので、
154÷1812×100(%)≒8.5%
まで上昇しています。
しかし、配当性向については約95%となっているので、ほぼほぼ利益を配当に回している状態。
このまま行くと、今後減配するリスクは有るかと思います。
今回の決算内容で、8月からの株価が回復してくれればよいですが、今後のコロナ影響もあるので、なんとも言えない状況です。
4,まとめ
今回の決算発表については…
①配当金については中間配当77円はキープ
②通期見通しでは年配当154円は今のところ維持の方向
③減収減益ではあるものの、海外たばこと値上げでなんとか収益は確保
④コロナ自粛緩和であれば、通期見通し下方修正内容で見ているが、悪化すればどうなるかはわからない。
こんなところでしょうか。
配当減配や無配となった銘柄が多い中、とりあえずは、配当金キープというところで、ホルダーの方は一安心したかと思います。
しかし、減収による配当性向が上がっているところを見ると、今後もキープできるかはちょっと怪しいところです。
今後の情勢について、注視しながら投資していこうと思います。
今回の内容はここまで。
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それではまた!
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