今日は日産自動車の通期決算発表があったので、簡単にまとめと考察を話していこうと思います。
長年高配当株として人気だった反面、ここ数年の内部問題と感染症による経済停滞のダブルパンチをくらっている状況ですが、ここから回復はあるのでしょうか?
私自身、日産株ホルダーとして気になっている内容でもありますので、決算での発表をもとに話していきたいと思います。
目次
まずは決算報告の内容から。
(引用:日産公式発表より)
2019年度の売上高は9兆8789億円と前年比に比べ-14.6%と大幅に減少
営業利益についてはマイナス405億円の赤字
純利益(損失)としてはマイナス6712億円の赤字という結果になりました。
赤字の主な原因としては全世界販売台数の減少がやはり大きいようです。
新型感染症による停滞も原因に含まれているとのこと。
また、この損益には、研究開発コストも含まれていて、それが重なったためとの発表もされています。
前年度は利益が出ていた分、マイナスとなるとかなり前期との差が大きいですね。
(引用:楽天証券)
決算発表された本日、2020/5/28時点の株価は449.4円
配当金無配発表による損切り+感染症による株価下落の影響で、一時は311.2円まで下落していましたが、緊急事態宣言の解除もあって、ここまで回復しています。
今週は緊急事態宣言解除の報道から毎日、日経平均とともに上昇を続けているので、このまま元の水準まで回復してほしいものです。
今回の発表で通期赤字と報告されたにもかかわらず、ここまで上昇しているのは、投資家の予想していたよりも、赤字が大きくなかったと言う思惑もあるのかもしれません。
(引け後決算発表なので、明日には下落するかもしれませんが…)
しかし、赤字であることには変わらず、今後どのような回復プランが有るのか?
まず財務状況ですが、
手元資金:1兆4946億円
ネットキャッシュ:1兆3000億円
融資未使用枠:1兆3000億
感染症対応の資金調達:7126億円(4月~5月)
と財務的にはこの厳しい状況を乗り切るだけのキャッシュを保有しているので大丈夫なようです。
また、具体的な対策として、「事業構造改革 NISSAN NEXT」と題して発表
・余剰資産の整理
・生産能力の最適化(生産工場の閉鎖と集約)
・商品ラインナップの効率化
・コスト削減
・マーケット(市場)の選択と集中
など様々な対策をおこなって回復を図って行くとしています。
具体的な対策内容が発表されているので、今年度決算は厳しい結果でしたが、回復に向け、着々と準備を進めていくことが発表されました。
個人投資家としても注目の内容でしたし、車好きの私個人にとっても、新型車の発表がされていくなど、期待できる内容だったかと思います。
(今後18ヶ月の間に、キックス・新型ローグ・アリア・QX55など12の新型車種を発表するとのこと!)
お家騒動により、株主、投資家からの信用を損ねたこともありましたが、今後の回復に期待したいところです。
私個人としても、昨年までエクストレイルnismoを所有していたこともあり、思い入れのある自動車メーカーとして、今後も注目していきたいと思います。
(写真:昨年まで所有していたエクストレイル)
今回はここまで!
ブログの内容が皆様の参考になればと思います。
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ではまた!
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