今回は、投資家に人気の銘柄、「オリックス」の状況について、お話していこうと思います。
比較的安定好配当+豪華な株主優待でも有名で私個人としても欲しいところですが、コロナ禍の影響で打撃を受けているのもあり、「今買って大丈夫?」とも思っているところ。
以前のブログ「ボーナスと給付金で何の銘柄を買う?」で、
「賞与分でオリックス株を買おうかな?」と考えていましたが、結論としては、タイトルの通り、2021年度末は減配リスクがあるので結論としてはちょっと様子見です。
そんな理由について少し解説していきましょう。
1,配当員推移
まずは2020/7/14現在の配当金推移です。
グラフを見ると、直近配当された2020年期末は41円の配当がされています。
トータルは2019年と同じ、76円/年配当と連続増配ストップという形になりました。
また、次回である2021年中間については、35円と前期である2020年と同額と、増配ストップのような状態になっています。
2021期末についてはまだ未定ですが、一番下の配当性向を見てみると、2020年の32%に対して、2021年度は今のところ50%と跳ね上がった数値が出されています。
これは、グラフだけ見ると、来年コロナの影響が収まらず、収益が悪化しても今のところ減配はしない方向で考えていると見てもいいかなと思います。
しかしこれにはちょっと落とし穴があります。
2,2021年度の見通しについて
決算報告の中では、下記資料のように、上半期でコロナが収束することは考えにくいと話しています。(それを加味しての配当維持と考えることもできる。)
しかし、2つ目の不確定要素が多く、業績見通し把握は困難という状況から、期末配当は維持できるか、不安要素を抱えている状況です。
3,オリックスってそもそもなんの会社?
オリックス株ホルダーの方でも、実は何をやっている会社かわからない方もいるかと思いますので、簡単に説明すると、下記のような事業を行っている会社です。
上記のように金融・不動産・自動車リース・旅行・航空関連など様々な分野を担っている主に金融を軸にした、総合リース会社というイメージですね。
上記資料を見ると、特に打撃を受けているのは、レストランやホテルといった不動産事業、利益の38%を締めている海外事業では航空機関連が今後打撃を受けていくとになります。
コロナ収束の見通しがつかない限り、業績の回復は厳しいのではと考えています。
また、収束後も今回の件で、テレワークなどオンライン業務が浸透してきたので、コロナ以前のように頻繁に移動をする必要が減ったので、もとに戻るかは少し懸念点でもあります。
4,まとめ
いかがだったでしょうか?
直近の決算発表にて、中期的な方向性としては、株主還元の強化は掲げているものの、コロナ収束が見えない限り、業績回復の見通しがつかないため…
・事業利益の38%を担っている海外事業などの業績悪化懸念
・2021年度期末、最悪の場合減配
・株価のさらなる下落
も考えられるため、私個人の結論としては、今回購入は見送っておこうかと思います。
(長期で持って株主優待で株クラスタに人気のオオサンショウウオのぬいぐるみほしいですが…)
今回の内容と同じことを懸念しているのか、直近2020/7/14の株価は1299.5円とかなり下落している状態です。
直近配当利回りだけ見れば、約5.8%高配当利回りですが、今回の内容のように配当利回りが高くなる=リスクが高くなるという危険性もあがるということです。
長期で見たら割安と思って購入するか、減配リスクを見て購入を控えるか…
最終的な判断は自己責任ですが、参考資料となれば幸いです。
今回の内容はここまで。
今後も株式投資やお金のノウハウについて発信していきますので、内容が良かった、参考になったと思っていただけたら、Twitterのフォローをお願いいたします。
それではまた!
コメント
[…] 前回の記事では悲観的な内容を書いていましたが、2021年中間配当については、変わらず減配無し。純利益についても純利益500億円と、前年同期比▲27.7%減益になったものの、想定の範囲内となったので、一安心となったのではないでしょうか? […]